急性中耳炎 症例224

四国徳島からです。

「耐性菌を考慮した診療」ではなく、「ウイルス感染を考慮した診療」に努めています。

40歳代の患者さん。
当院受診3日前に急性中耳炎の診断で抗菌薬を服用しているが左耳閉感が次第にひどくなっている、という来院理由でした。耳痛はなくなったとの事。
視診、
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①左鼓膜の膨隆を軽度認めました。抗菌薬(抗生物質)が効いたなら、2,3日で鼓膜膨隆も鼓室内貯留液も無くなっていなければと思います。
②右上顎洞副孔より大量膿性鼻汁が湧き出て来ていました。これも、抗菌薬を服用しているに係わらず消失していませんでした。
通常、細菌感染症でしたら、約48時間で驚くほどに抗菌薬が効いていることを体験しています。
血球計測、
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正常範囲でした。
顆粒球(ほぼ好中球)、1万以下でした。
この数値、抗菌薬、新しく発売なった抗菌薬であっても、続けることは、私には出来ませんでした。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎には抗菌薬が効かない。
これは抗菌薬の選択を誤ったのではなく、
患者さんが発信している情報を受取損ねた為と思います。


急性中耳炎はほとんどがウイルス感染ですので、治すのではなく、待っていれば治っていきます。
.......と、私は思います。
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by hanahanak2 | 2011-05-15 21:04 | 急性中耳炎 | Comments(0)