急性中耳炎 症例221 主訴は激しい咳
四国徳島からです。
耳鼻咽喉科感染症に対し、「白血球数とその分類」を重視し、ウイルス感染か細菌感染かを区別した診療を心掛けています。
22歳の患者さん。
当院初診は生後2ヶ月時でした。
11歳までは繰り返す急性中耳炎で受診されていました。
治癒は未確認。
今回3月下旬、激しい咳で来院されました。
視診、
①耳の画像、撮り忘れですが、右鼓膜中等度膨隆の急性中耳炎でした。
②鼻腔粘膜のびらん・ 痂皮・出血が目立ちます。
③鼻中隔、左への鋭く強い彎曲。
④アデノイド肥大の残存?大量膿性鼻汁の付着。この後鼻漏が激しい咳の原因と思います。
鼻腔・副鼻腔・耳管の通常業務が行えない状態です。
「6歳超えても中耳炎」のパターンです。
そして、抗菌薬(抗生物質)を使うか使わないか、血球計測、
顆粒球(ほぼ好中球)、7,900/μl、1万以下。
ウイルス感染での、急性中耳炎・急性副鼻腔炎・急性咽頭炎と診断、抗菌薬不要でした。
先生方、患者さん、ご家族の方々、難解なことを言っていません。
極めて単純なことしか言うていません。
私も、これ以上の難しいことは言えません。
「道路での逆走」を停めようしているだけです。
by hanahanak2 | 2011-04-14 12:01 | 急性中耳炎 | Comments(0)