また、頭痛が
四国徳島からです。
耳鼻咽喉科感染症に対し、ウイルス感染を考慮した診療を続けています。
30歳代の患者さん。
度々、頭痛を訴え来院されます。
今回は一時抗菌薬(抗生物質)に手を出そうとしました。
①左への鼻中隔彎曲、ひどいです。
②右嗅裂に大量膿性鼻汁、認められました。
この時点では、いつものウイルス性急性副鼻腔炎と判断、たまには血球計測してみましょうと流れ、
末梢血液白血球数 14,900/μl H
白血球3分類 リンパ球 2,200/μl
単核球 700/μl
顆粒球 12,000/μl H
①顆粒球、1万以上でした。....細菌感染かなと私の頭の回転が不規則になるのです。
②リンパ球、2,200/μl。2千~3千の間に位置する数値。.....どうしよう?
結局、翌日再度の血球計測をやって、抗菌薬使用の決定しましょうということにしました。
しかし、翌日来院ありませんでした。
後日来院時、頭痛は数日で解消しましたとのことでした。
ファイバースコープ検査でも膿性鼻汁は消失していました。
結論
①顆粒球数が1万以上の場合、抗菌薬投与を躊躇しても良い場合もあります。
②膿性鼻汁が消失したからといって、鼻中隔手術・副鼻腔手術を提案し続けることに変わりはないです。
by hanahanak2 | 2011-04-02 08:58 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)