急性中耳炎 症例204
こんにちは。
四国徳島からです。
今日も、ひやこい、晴の天気です。
1歳11ヶ月の赤ちゃん。
2ヶ月来、鼻汁が止まらないと、来院されました。
膿性鼻汁中等度、咳少々、急性中耳炎、認めました。
これらが、細菌感染なら抗菌薬(抗生物質)を使う。
ウイルス感染なら抗菌薬は使うべきではない。
こういうことは、みんなが承知していることです。
だから、白血球数とその分類を測定すれば、簡単におおよそ鑑別出来るんです。
とにかく、やってみて下さい、お願いしてみて下さい。
血球計測しました。
末梢血液白血球数 13,400/μl H
白血球3分類 リンパ球 41.9% 5,600/μl H
単核球 17.1% H 2,200/μl H
顆粒球 41,0% L 5,600/μl
顆粒球が1万以下、それも5千では細菌感染とは言えないです。
だから、抗菌薬は使う必要が無いのです。
白血球数とその分類の計測がこれほど威力を発揮するとは想像もしていませんでした。
稀に遭遇する細菌感染にも、より確実に対処しやすくなりました。
by hanahanak2 | 2011-01-14 12:41 | 急性中耳炎 | Comments(0)