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急性中耳炎 症例171

四国徳島からです。

6歳7ヶ月の患者さんです。
初診は4歳1ヶ月でした。
増悪を繰り返しておりました。
当院へは断続的に来院されていました。
他院受診時には、抗菌薬(抗生物質)投与、鼓膜切開、チューブ留置を受けておられました。
当院では、終始、抗菌薬無しでの対症療法にて待機作戦でした。
気温が上がって来ますと、中耳炎治癒の季節です。
耳は、
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鼻は、
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右鼓膜にはチューブ留置の痕跡を認めます。
上鼓室にわずかの貯留液を残すのみになっています。
鼻腔もかなりスッキリとしてまいりました。
この鼻腔の状態が維持できれば、今年中に中耳炎は治癒に至ると期待しています。

急性中耳炎は治すのではなく、治るのを待つのが妥当な作戦と思います。

by hanahanak2 | 2010-06-14 21:49 | 急性中耳炎 | Comments(0)